9)インスタグラムと10)Web以外のステマ 11)ヤラセ投稿

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9)インスタグラムでのステマ

「インスタグラム」での投稿も要注意です。

「インスタグラム」内で、ユーザーに対して
ステマを堂々と依頼する業者
が増えています。

特に影響力のある有名人が、
「良い商品でした」
などと褒めた記事を書くと、読んだユーザーは
「自分でも使ってみよう」
などと、なりやすいので、効果が高いのです。

この
ゲットしました」とか、
タダでもらっちゃったぜ!
などと注意を引いている記事の中には、
ステマが存在するはずです。

こういうことを知らずして、
内容を鵜呑みにして
購入して被害を被るケースが後を絶ちません。

10)Web業界以外のステマ

実は「ステマ」はネット上だけでなく、
あらゆる業界にあります。

新聞ですら、取材と称してお金をもらって
好意的な記事を書く”広告”を行っています。

これ、読者は取材と思って読んでいるので、
内容を信用しやすく、利用に結びつきやすいのです。

テレビでもラジオでも同様。

取材番組に見せかけて
取材される側はお金を払って宣伝を行います。

お金をもらう方としては、
払う方が「お客様」に当たるので、
本当に「取材」に当たるかといえば疑問です。

いわば「広告主」なわけですから、
スポンサーの良い情報だけを流すことになります。

書籍で人気や実力でのランキング本
というのがありますが、
実はただ「有料広告」であるケースも多々あります。

11)なぜヤラセ投稿はなくならないか

これらのような「ヤラセ投稿」を放置すると、
ヤラセを依頼した業者や投稿業者が儲かり、利用者が損をします。

そしてレビューの信頼性が崩壊します

レビューを信頼して利用した消費者からすれば、
「詐欺だ!」と言いたくなるのは当然のこと。

食べログ事件のときは、
「表現の自由」の観点から、
法律で規制するのは難しいということで、
法整備は行われませんでした。

だから運営会社の取り締まりや
依頼業者への制裁などしか対抗措置はありません。

ただし食べログは、掲載店の中で
有料サービスを利用している店だけを優遇して、
そうではない店に対しては、
店評価を3にリセットすると同時に、
検索上位に表示しないようにしています。

ですから食べログも
自由な口コミの場というよりは、
広告媒体としての性格を帯びている
ということが言えるでしょう。

楽天も依頼業者に対して、
ヤラセ投稿を削除させて、
それに従わなかった業者には
強制退会をさせるなどしていました。

しかし、ヤラセ投稿によって
甘い汁を吸っている業者が多いため、
根絶することは非常に難しいといえます。