【重要】Webの5大リスクとは?

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9)【重要】Webの5大リスクとは?

毎日ネットを利用している人の多くは、
どういった利用リスクがあり、
それがどれぐらい恐ろしいことなのか
を知らないでいます。

極めて重要なことにも関わらず知らない理由は主に2つあります。

1つは、楽しさや有益性といった
プラス面ばかりを追いかけて利用してしまっていること。

2つめは、リスクを学び対策を打つことは
決して楽しいことではなく、むしろ面倒なため

Webのリスクは大きく分けて次の5つがあります。

① 詐欺などの犯罪に遭ったり、様々な犯罪に巻き込まれること(犯してしまうことも含めて)
② 個人情報の漏洩
③ ネットの炎上
④ 悪い評判を立てられたり、ステマに騙される
⑤ 私生活に悪影響を及ぼす

① 詐欺などの犯罪に遭ったり、様々な犯罪に巻き込まれること(犯してしまうことも含めて)

まず最も大きなリスクの1つが詐欺に遭うことです。

リアルの世界では、振り込め詐欺に引っかかる人が後を絶たないばかりか、
被害額は増えています。

メディアやポスターなど様々な場所で警告されているにも関わらずです。

それだけ詐欺を働こうとする者が、
消費者の警戒心をすり抜けるよう巧妙に仕組んでいるからと言えるでしょう。

ネットでも同様で、悪い業者はあなたを騙そうとあらゆる手を使って忍び寄り、
時には待ち伏せしています。

あなたが騙されることは、あなたが理不尽に損をして、
犯罪者が得をするという面で容認できるものではないのは当然です。

それに加えて、犯罪者は単に不当に利得を得るだけでなく、
結果的に次の罪を犯す助けになり、拡大への投資にも使われる可能性があります。

被害者を増やす呼び水になってしまう恐れがあるということです。

ですから、あなたが騙された場合に、
「私が我慢すれば良い」
というものではなく、社会全体のためにも、
騙されてはいけない
ですし、泣き寝入りもするべきではないのです!

ネットの詐欺は大きく分けて次の9つがあります。

フィッシング詐欺
サクラサイト詐欺
ワンクリック詐欺
ネット通販・ネットオークション詐欺
身代金請求ウイルス
架空請求
訴訟詐欺
ネットバンキング詐欺
偽サイト詐欺

「こんなにあるのか!」と驚かれたのではないでしょうか。
そうなんです。

現実社会と同じようにネットの社会でも様々な種類の詐欺が行われ、
そして上に挙げたすべてで被害者がいるわけです。

詐欺以外の犯罪の多くは、犯されるリスクのみならず、
法律に対する知識が不十分なためにあなた自身が犯してしまうリスクもあります。

具体的には、実社会でもよく起こっているものと
ネット上でよく起こるものがあります。

また、それぞれ個人が犯しやすいものと、
法人が犯しやすいものに分けられます。

実社会でよく起こっていて、個人(あなた)が犯しやすいものとしては、
名誉毀損罪(侮辱罪)、
著作権(商標権、意匠権)侵害、
脅迫罪、
業務妨害罪などがあります。

逆に法人が犯しやすいものとしては、
景品表示法違反、
不正競争防止法違反、
医薬品医療機器等法(旧薬事法)違反、
食品関連の表示違反などがあります。

ネット上特有のもので個人が犯しやすいものとして、
不正アクセス禁止法違反、
特定電子メールの送信と適正化等に関する法律違反があり、
法人が犯しやすいものとして、
個人情報保護法違反、
特定商取引法違反などがあります。

このうち法人が犯しやすい法律は
あまり関係ないと思われがちですが、そうではありません。

法人が犯しやすいということは、
あなたが被害を受けやすいということでもあるので、
そうならないように、知っておいて対策を打つ必要があります。

② 個人情報の漏洩

近年、大量の個人情報の漏洩が頻繁に起こるようになりました。

そして情報漏洩のルートはWeb運営者である企業からばかりではなく、
多岐に渡るようになってきました。

個人からの情報漏洩のルートは主に次の6つです。

・Web運営者(企業)によるもの
・あなたや他人のSNSなどへの投稿によるもの
・パソコンのセキュリティの脆弱性を突かれるもの
・あなたのアカウントが他人に乗っ取られたり、のぞかれることによるもの
・友人のSNSアカウントが他人に譲渡・貸与されることによるもの
・他人があなたのインターネット閲覧履歴を見ることによるもの

あなたの情報が漏洩すると、主に次のような問題が起こる可能性があります。

・他人には知られたくない情報がさらされる
・詐欺や恐喝に利用される
・企業がDMやメールなどでの販促に利用する

情報漏洩の怖いところは、いつどこで、どのような情報が漏洩しているか
正確には分からないことと、その情報がいつ利用されるか分からないことです。

よくニュースになるような情報漏洩は、氷山の一角です。

大手企業やよほど大規模な漏洩があった場合のみ。

一般の中小企業の場合は、漏洩が起こったことすら
気がつかないことが多いですし、
分かっていても公表しないところも少なくないと思われます。

そして漏洩した情報は、基本的に完全に消去されることはないため、
その後何年経っても利用される恐れがあるのです。

漏洩した情報の中には、現在広まっても構わないと思っていても、
10年後に広まったら問題になる場合があるかもしれません。

情報漏洩には、あなたがいくら注意を払っていても、
避けることができない場合もありますが、
多くの場合、リスクを低減できます。

対策を打つことは決して難しいことでも、
それほど面倒なことでもないので、
ぜひ本書を参考にして対策を実行してください。

③ 炎上
炎上のリスクは、ネットに投稿することがある人であれば、
誰でも持っているものです。

ごく親しい友人との交信だけであればリスクは低いですが、
例え限られた範囲の人しか読むことができない場であっても、
拡散されることによって炎上に発展する可能性があります。

炎上するのはよほどヒドイことを書いた場合のみ起こる
と思われるかもしれませんが、そうではありません。

現在では、炎上を意図的に巻き起こして楽しんでいる人がいます

ですから、少しでもタネになりそうな投稿があると、
よってたかって批判、誹謗中傷の書き込みを行われることになります。

炎上しやすい内容は、やはり法律違反や非倫理的なことを行ったり、
考えたりしたことをさらすこと。

その中でも差別的な発言、
いじめやセクハラ的なことは特に炎上しやすいといえます。

④ 評判管理、ステマ
もしあなたがいわれのない誹謗中傷をネットで受けていたらどうでしょうか?
さぞショックなことでしょう。

むしろショックを受けない人はいないといって良いでしょう。

世の中でいくら「いじめがいけない」と言われても、
いじめはなくならないのと同じように
ネット上でのいじめや誹謗中傷もなくなることはないでしょう。

また、いわれのない誹謗中傷はなくても、
身に覚えのあることに対する批判や悪口であれば、
十分にあり得ることだと思いませんか?

人間である以上完璧な人はいないわけで、
必ず何かが劣っているはず。

そのことに対して、
よからぬ書き込みをされることは誰にでもあり得ることです。

こういった「負の書き込み」を放置しておくと、
それが既成事実化してしまう恐れがありますし、
最悪は拡散してしまいます。

誰だって自分が批判されている文章を読みたくはありませんが、
ただ避けていてはいけません。

なるべく早いうちに対策を打つ必要があります。

「評判管理」は今のネット社会では必須なことです。

一方「ステマ」とは「ステルスマーケティング」の略で、
広告には見えない広告のことです。

レーダーに写らない戦闘機のことを
ステルス機と呼ばれることになぞらえて言われるようになった言葉です。

ステマ」はネット上のあらゆる場所で行われていることです。

食べログやアマゾン、
楽天などのレビュー(感想)、
ヤフー知恵袋などのQ&Aサイト、
芸能人のブログ、
ランキングサイトなどで、頻繁に問題になっています。

近年、販売者の情報よりも第3者の感想を信用する傾向が高まり、
モノを購入するときにレビューを参考にする人が増えました。

そうなると今度は意図的にレビューを操作して、
集客につなげようという動きが強まりました。

食べログやアマゾンでは、登録している会社(個人)が、
書き込み業者にお金を払って
好意的なレビューを集めていたことが発覚しました。

その他にも第3者が書き込んでいるふりをして、
ビジネスの宣伝をしているところもたくさんあります。

第3者と思われる人の意見であっても、
決して鵜呑みにしないようにしてください

ネット上の情報を誰が書いたものかはっきりしていて、
あなたがその人をよく知っている場合は、
その信憑性が分かる場合もあるでしょう。

しかし、ほとんどの場合は、情報提供者が誰か知らないか、
知っていても信用できるかどうか分からないはずです。

ネットはたくさんの情報を集めて検討するのに便利ですが、
ニセ情報もたくさんあることを肝に銘ずる必要があります。

また、当然のことながら、
あなたがステマを行うことを考えないでください。

仮に一時的に利益になることはあっても、
その代償は大きなものになる可能性が高いです。

今、ステマに対する世間の拒否反応は強いです。

少々倫理的ではないことをつぶやくだけで「炎上」する時代です。

一度「ステマ」のレッテルを貼られ、
炎上でもしようものなら、その事実は一生残ります。

目先の利益にとらわれて一生の汚点を残すことがないようにしてください。

⑤ 私生活への悪影響

本書をお読みのあなたであれば、
既にWeb利用による私生活の悪影響を何か感じているのではないでしょうか。

人類の長い歴史の中で、一般の人がネットを利用するようになって15年、
スマホを利用するようになって5年足らずです。

にも関わらず急速に人々の生活に深く溶け込んだために、
多くの弊害が起こっています。

おそらく現在表面化している弊害はまだ一部分で、
今後新たな問題が起こる可能性は高いでしょう。

現在はっきりしている問題は次のものがあります。

・ネット依存症
・人に会うのが苦手でリアルでは何もできなくなる
・SNS疲れに代表される疲労やストレス
・バーチャルな「友達」で満足してしまう弊害
・知るべきでない情報による悪影響
・誘いに乗って会うことによって起こる問題
・ストーカー被害
・体や目の不調

これらの問題はすべて、ネット利用によって、
楽しさや便益を受ける対価としてもたらされる弊害と言って良いでしょう。

まず重要なことは、ネットの情報にも利用にも多くのリスクがあることを認識することです。

そのうえで、極端にネット依存にならないようにすることです。

適度に人に会って、交流を持つことは必要ですが、
ネット上で知り合った人と会うのは慎重さが求められます。

麻薬や詐欺、殺人など犯罪に関わる情報や、
自殺のための情報などはいくら興味本位であっても、
最初からシャットアウトすることをお勧めします。

適度な運動や体操、ストレッチなど
体調を整えることも毎日意識して行うようにしてください。