1)ネット依存症で精神異常500万人の衝撃!

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人類の歴史を考えると、
人は太古の昔から常に狩りや農耕を行ってきた動物。

人類の直接の祖先である大きな脳を持ち
楽々二足歩行ができる霊長類になったのは
約400万年前と言われています。

その中にあって、
Webが日常生活に溶け込むようになってまだ約15年。

仮に人類の歴史を1年として計算すると、
Webを利用するようになってからの時間は最後の2分!

つまり、人類が元旦から始まったとすると、
Webの期間は大晦日の夜11:58に始まったことになります。

SNSのくくりで言えば夜11:59。

つまり最後のほんの1分だけの世界です。

それだけWebはまだ人類に影響をもたらして間もないということ。

だからどのような弊害があるのかが、
全てわかりきってはいません。

まだWebの便利さばかりが強調されていて、
弊害が不当に陰に隠れてしまっています。

その傾向は特に日本では顕著です。

しかし既に分かってきている弊害があります。

8つに分けて説明します。

1)ネット依存症で精神異常500万人の衝撃!

インターネット依存症は既に中国や韓国では
大きな問題になっていますが、実は日本でも、
既に国内推定患者数500万人と言われています。

そして中国の研究でインターネット依存症患者の
脳の画像解析を行った結果、
驚くべきことがわかりました。

患者の脳は、大麻や覚醒剤などの
麻薬中毒患者と同様の神経ネットワークの乱れ
があったということです。

麻薬中毒患者は、無気力、無関心で、
人格が荒廃した状態になりますが、
ネット依存者も同じような状態に陥る
危険があることがわかりました。

早くから国レベルの調査が行われている
韓国でのネット依存の有病率は、
2010年に一般人口の8.0%、児童の12.4%でした。

2014年に日本の厚生労働省から発表された調査結果によると、
ネット依存の傾向が疑われる成人は421万人で、
5年前と比べて1.5倍に増加しました。

現在子供と大人を合わせると、
依存が疑われる人は500万人以上と推定されています。

中国や韓国では、その深刻さから
ネット利用の規制が強化されていますが、
日本では野放しの状態が続き、
さらにスマホでのゲーム利用に拍車がかかっている状態です。

参考:厚生労働省調査
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h26/html/nc143110.html

世界保健機構(WHO)はインターネット依存症を
アルコール依存症、麻薬中毒と同等に、
「疾病及び関連保健問題の国際統計分類」
に含める意向
を固めました。

ロシアのリス・ツィガンコフ教授は、
インターネットにのめりこむ生活は
精神に異常をきたすとして、
次のようにコメントしています。

「最初は熱中から始まる。
そしてゲーム依存症、インターネット依存症となっていく。
人間がバーチャルな人格との交流にのめりこんでしまい、
外界との接触がコンピューター画面を通して行なわれると、
これはすでに異常である。
病気の形になるケースに発展すると、
これは精神に異常をきたす。
インターネット依存症は精神的依存、
化学的依存の原因そのものを抱えていることから、
すでにWHOの新たな病気分類に
入れられようとしているのだ。
インターネット依存症が精神異常として認められた場合、
その患者は向精神薬や心身症の治療薬などの
援助を受けることができるようになる。」

インターネット依存症は既に多くの国で
アルコール中毒と同等に扱われている

参考: https://jp.sputniknews.com/life/20150606423537/

具体的症状には次のものが挙げられます。
インターネットを使う、使わないの
セルフコントロールが完全に破綻し、
睡眠も上手くとれず、食事もまともに食べられないぐらいに
神経をヒリヒリさせてしまう。

遮二無二ネットゲームをやり続けて
友人関係も大学も御破算になってしまう。

ネット利用を僅かでも妨げられると
極度に暴力的となり、
金を盗んででもネットをやろうとするなど。

カナダのマックマスター大学の研究チームは、
ネット依存は精神病の兆候であり、
深刻な問題が隠れているとの研究結果を発表しました。

研究者はネット依存が、
うつ、不安症、衝動性、飽きっぽさを
助長していることを懸念しており、
特に10代の若者のインターネットの利用については
注意が必要であるといいます。

依存症と判定されたのは、
SNSサイトの閲覧を止めることができず、
衝動的に動画を視聴したり、
友達にメッセージを送信したりしている人たち。

彼らは同時に日常的なルーチンワークを
きちんとこなすことができず、うつになったり、
注意力が散漫だったり、
時間の管理ができないという問題も抱えていました。

インターネットは麻薬と同じ

「デジタル・ヘロイン」なのです

韓国では、国を挙げての取り組みが始まり、
いくつかの政府機関が分担して、
若者の過剰なネット中毒に対応しています。

2011年には、16歳未満は午前0時から6時まで
ネットにアクセスできない仕組みの
「シャットダウン制」を導入しています。

●韓国の主なネット中毒対策
・24時間相談可能のホットライン設置
・ネット依存相談センターの設置
・ネット依存症治療病院の指定
・レスキュースクール
・シャットダウン制

http://mental-web.net/2016/01/13/%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E4%BE%9D%E5%AD%98%E7%97%87%E3%81%AE%E5%85%88%E9%80%B2%E5%9B%BD%E3%80%81%E9%9F%93%E5%9B%BD%E3%81%AE%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E4%B8%AD%E6%AF%92%E3%81%A8%E5%AF%BE%E7%AD%96/

インターネットやネットゲーム、スマホといった
技術革新から生まれた新たな産業は、
メリットばかりが強調され、
その利便性や革新性が礼賛されました。
その陰に潜む依存性などの
重大な問題にあまり注意を払いませんでした。

この恐怖の実態を知らないがために、
ネット依存症にはまっていく人が増えていくことは
国の大きな損失でもあります。

今後は国主導の対策が求められます。

そしてあなたがこれからすぐに行うべきは、
あなたがその危険性に敏感になり、
あなた自身はもちろん家族や知人が
「デジタル・ヘロイン」の犠牲にならないために対策を打つことです。

特に子供を守ることは大人の責任です。

Webは情報の宝庫であり、
幅広いあらゆる情報を得ることができます。

しかし、だからといって、
Webさえ極めればなんでもうまくいくと思ったら大間違いです。
そこに時間を取られることによって、
他のことができない弊害に注意するべきなのです。

例えば、本を読まなくなることは典型例です。

Webにつながっていれば、
結構文章を読んでいることが多いため、
読書の代わりになっていると思うかもしれませんが、違います。

本というまとまったストーリーや
一定の高いレベルをクリアしている文章を
読むことと同等のことをネットから得ることは困難です。

唯一代替できるが電子書籍を読むことです。

他にも家族や親戚、親しい友人との接触が減ることもあります。
また、あなた自身の深い感情と向き合って、
物事を深く考えたり、内容の濃い話題を
アウトプットするなどがおろそかになったり、
運動、スポーツなどが不足するなどが考えられます。

時間を上手にコントロールできなくなったら
「依存症」そして「中毒者」の恐れがあります。

あなたはいつのまにか最も重要なことを忘れていませんか?
ぜひ下記の診断を行ってみて下さい。

<自分でできるインターネット依存症判定>
「はい」か「いいえ」で回答。
「はい」が5項目以上ある場合は、「病的な使用」と判定。

1, インターネットに夢中になっていると感じるか
2, 満足を得るために、ネットを使う時間を長くしていかなければならないと感じるか
3, 使用時間を減らしたり、やめようとしたが、うまくいかなかったことが度々あったか
4, ネットの使用をやめようとした時、落ち込みやイライラなどを感じるか
5, 意図したよりも、長時間オンラインの状態でいるか
6, ネットのため、大切な人間関係や活動を危うくしたことがあったか
7, 熱中しすぎていることを隠すため、家族にウソをついたことがあるか
8, 嫌な気持ちや不安、落ち込みから逃げるためにネットを使うか
(中高生向けに作成されたものを成人向けに一部改変しています)