7)不当請求と8)ネットバンキング詐欺

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7)4800円の儲けで320万円の支払い!
(不当請求)

不当請求とは、最初から訴訟して
お金を得ることを目的とした行為。

訴訟自体は誰にでも認められる権利なので
詐欺ではありませんが、
その態様が特に悪質なものは、
詐欺と言って構わないでしょう。

2016年にアメリカでとんでもない判決が下りました。

それは、Webでプリンターを
4000円で売ったら
323万円の賠償をさせられたというのです。

もらった金額は4000円に過ぎないのに、
323万円の賠償金を支払わなくてはならなくなりました。

買った相手が運悪く、
あれこれ難癖を付けて多額の訴訟を起こす
訴訟屋
だったのです。

●事件の概要
66歳の男性がコミュニティサイト
「Craigslist(クレイグスリスト)」で
プリンターを40ドル(約4300円)で売りに出しました。

問題なく取引は成立したように見えたのですが、
販売者の男性は
「プリンターが故障していた」
として購入者の男性から訴えられることになり、
その後6年半以上にわたって裁判が続けられました。

最終的にプリンターを販売した男性は
3万ドル(約320万円)もの賠償金を
請求される事態に発展しています。

(引用:ライブドアニュース
http://news.livedoor.com/article/detail/11613428/

以上、説明してきたように、様々な手口の詐欺があります。
常に「詐欺かも?」と疑いを持ち次のことに注意しましょう!

<対策>

・取引相手の信用度を確認する

・儲け話に安易にのらない

・簡単にサイン(契約)しない

・十分な担保(販売のときは前払い、
購入のときは代引き払いにするなど)を取る

・内容をよく確認をする

・身に覚えのない事は無視する

8)「銀行からのメール」で
不正送金される!
(ネットバンキング詐欺)

「ネットバンキング」の不正送金被害が継続して増えています。

今後もネットバンキングを標的にした様々な攻撃が増え、
利用する人が被害を受ける恐れがあります。

ここでは、ネットバンキングを標的にした
攻撃の手口や対策をご紹介します。

警察庁の発表では、インターネットバンキングの
アカウント情報(IDやパスワード、第2暗証番号など)が
不正に盗まれ口座から現金が不正送金される被害の
被害額が増え続けています。

不正送金事犯による被害額は、
2014年過去最高の29億1,000万円だったが、
2015年の被害額は30億7,300万円とさらに上回りました。

標的となる銀行口座は個人法人を問わず、
標的となる銀行は大手銀行から地方銀行まで多岐にわたります。

ネットバンキング不正送金の手口は、
大きく分けて2つあります。

1つ目は、メールなどで不正なサイトへ誘導し、
アカウント情報を盗み取
フィッシング詐欺」です。

そして2つ目は「不正送金ウイルス」です。

●フィッシング詐欺

フィッシング詐欺では、
実際に存在する銀行やクレジットカード会社、
ショッピングサイト、SNSなどを装った
偽のメール
が送付され、本物のログインページを精巧に模した
偽のログインページ
に誘導されます。
この偽のログインページで入力してしまった
アカウント情報などは、悪意のある第3者に送信されます

この不正に盗まれた情報は、
不正送金などのために悪用される恐れがあります。

※不正送金の他にも、不正な売買取引を行ったり、
パスワードを使い回している他のWebサービスから
さらに個人情報を盗んだりすることがあります。

実際送付されてくるメールでは、
「システムトラブル」や「セキュリティ対策のため」などを装い、
偽のログインページにアカウント情報を入力させるように
巧みに誘導する文面になっています。

「フィッシング詐欺」の場合、
偽のログインページは正規のログインページとは異なるため、
Webブラウザー上のURLアドレスバーに注意することで、
詐欺に気付くことができます。

●不正送金ウイルス

「不正送金ウイルス」とは、何らかの方法で
インターネットバンキングの
アカウント情報(IDやパスワード、第2暗証番号など)などを盗み、
不正送金を行うウイルスのことです。

不正送金ウイルスは、「フィッシング詐欺」とは異なり、
ユーザーがアクセスするのは正規のログインページであるため、
URLアドレスバーを見て詐欺に気付くことは困難です。

インターネットバンキング不正送金への対策
下記の対策を実施および検討してください。

・ 怪しいメールに注意
銀行やクレジットカード会社からメールが来ても、
メール本文中のリンクは無闇にクリックしないようにする。

銀行やクレジットカード会社へ確認するか、
直接ホームページへアクセスし、情報の確認をする。

いつもと違うログイン画面に注意
いつもとログイン画面が違っていたり、
不自然にポップアップが表示されたり、
いつも入力している情報と違う情報を
入力させる画面があったりする場合は、
Webページが改ざんされているなどの可能性があるので注意する。

OSやソフトウェアを常に最新の状態を保つ
脆弱性のある古いOSやソフトウェアは
ウイルス感染の恐れがあります。
OS、Webブラウザーなどのソフトウェアを常に最新の状態にする。

ウイルス定義データベースを常にアップデート
ご利用中のウイルス対策ソフトの
ウイルス定義データベースを常に最新にする。

銀行(ネットバンキング)口座を小まめに確認
インターネットバンキングの口座を小まめに確認し、
不正な引き出しや送金がないか確認する。

ワンタイムトークンの導入
不正送金の対策として、二要素認証(2FA)
ワンタイムパスワード(OTP)の導入が進んでいますが、
トークン型がある場合はこれを利用した方がより望ましいです。

トークンとは、コンピューターネットワーク上で
デジタル認証を行うための小型装置。

カード型やUSB型などがあります。