「私生活への悪影響」の最後は
体や目の不調に関してです。
長時間Webを利用していると、
腰や肩、腕などを痛めやすくなります。
また、乾き目などで目が疲れやすくなる
という弊害もあります。
近年はスマホを含めた
携帯端末の使用が中心になってきており、
片手で持って下を向いて見ることが増えました。
当然、首や肩に悪影響を及ぼします。
体に悪影響があれば、精神的にも良くありません。
心が病む、1つの要因になりえます。
さらに言えば、歩きスマホによる、
事故やケンカも増えてきています。
これも体や心への強いストレスになります。
Webを利用するうえで、このリスクも把握し、
姿勢を正しくしたり1時間に1回程度の体操、
定期的に運動を行うなどして体のケアをしましょう。
「パソコンを始めてから新たに
発病した症状があったら教えてください」
という設問に対して、
「全くない」が41%。
なんらかの新たな症状が出た比率は39.3%。
約4割の人が何らかの自覚症状があることになります。
症状の内訳を見ると多い順から、
充血、腰痛、頭痛、腱鞘炎、むくみ、生理不順。
これらの症状以外で
「パソコンを始めてから
新たに発病した症状があったら教えて下さい。」
の答えは肩こりが圧倒的で、次が目。
2003 年の厚生労働省調査によると、
パソコン作業によって、
身体的な疲労や症状を実感している人の割合は
8 割近くに及び、その中で
9 割以上の人が「目の疲れや痛み」を実感しています。
そして7割以上の人が首、肩のこり・痛みを感じています。
さらに長時間 PC 作業をする人の4割が、
精神的なストレスを感じている、と発表されています。
この調査は2003年のものです。
それ以降に調査を行っていないようですが、
今調査を行えば、さらに顕著な結果になることが予想されます。
参考:
http://research.nttcoms.com/database/data/000939/
また、スマホを長時間使用することで、
目のピントが合いにくくなる「スマホ老眼」が増えています。
パソコンに比べ、至近距離で見続けるのが原因です。
強度近視の原因にもなるので、早めの対策が必要です。
<スマホ依存症チェックリスト>
過去1年ぐらいのスマホの使用状況について、
もっとも当てはまるものをお答えください。
1,スマホに気を取られていて、
予定していたことに支障が出たことがある
①まったくない
②あまりない
③ときどきある
④頻繁にある
2,スマホをついやってしまい、
勉強や仕事に集中するのが困難なときがある
①まったくない
②あまりない
③ときどきある
④頻繁にある
3,スマホの使用中に、
手首や首の後ろに痛みを感じることがある
①まったくない
②あまりない
③ときどきある
④頻繁にある
4,スマホなしには耐えられないだろう
①全然そんなことはない
②あまりそんなことはない
③幾分そうかもしれない
④全くその通りだ
5,スマホが使えなくて、
イライラしたり不機嫌になったりしたことがある
①まったくない
②あまりない
③ときどきある
④頻繁にある
6,スマホを使っていない時も、
スマホに関係することを考えることがある
①まったくない
②あまりない
③ときどきある
④頻繁にある
7,スマホによって生活に大きな支障が出ていたとしても、
スマホの使用をやめることは考えられない
①全然そんなことはない
②あまりそんなことはない
③幾分そうかもしれない
④全くその通りだ
8,他の人の書き込みややり取りを見逃さないように、
スマホでツイッターやフェイスブックなどを、絶えずチェックすることがある
①まったくない
②あまりない
③ときどきある
④頻繁にある
9,最初の予定より、
スマホをやり過ぎてしまうことがある
①まったくない
②あまりない
③ときどきある
④頻繁にある
10,周囲の人からスマホをやり過ぎだ
と言われることがある
①まったくない
②あまりない
③ときどきある
④頻繁にある
<判定の方法>
該当する答えの数字(①であれば1点)を足し、
出た合計得点が、スマホ依存スコアです。
非依存者の平均は14~30、
依存している人の平均は、24~44。
判定の目安:25~29点=いくぶん依存の傾向あり、
30~33点=依存の傾向がやや強い危険群、
34点以上=依存の傾向が強い依存群。
このチェックリストは、簡易にスマホ依存の
傾向をスクリーニングするために開発された
Smartphone Addiction Scale簡易版をもとに作成されたものです。