1)ステマの罠、2)食べログ事件、3)驚くべき実態

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1)あなたも「ステマ」のワナにはまっている!?

ステマ」とは、
ステルスマーケティング」の略です。

「ステルス」とは、
位置探知用の「レーダー」に映らない技術。

つまり気づかれないことを言います。
だからステルスマーケティング」とは、
消費者に気づかれない販売戦略」のこと。

分かりやすい例でいうと
サクラ」や
ヤラセ」によって
宣伝とはわからない宣伝を行うことです。

そもそもWeb上の情報は、
玉石混淆なので簡単に信じてはいけません。

販売者が書いていることはもちろん、
口コミ情報だってあてになりません。

あなたは
口コミやレビュー情報さえ調べれば間違いない
と思っていませんか?

その考えは危険です!

今や口コミやレビューなどは
ヤラセやウソが非常に多い
ものなのです。

だから本当の情報とヤラセ情報を
見分けることができないと、
大きな損失になることがあります。

逆の立場からいうと、
自社の評判を上げるために
やらせ投稿をしてはいけません。

短期的には良さそうに見えても、
どこかでばれて問題になる大きなリスクを負います。

何よりヤラセ投稿は、読者を騙すことになるし、
投稿媒体の信用を失墜させる行為です。

その事実が広まれば、
取り返しが付かないほど信用を失うことになります。

2)「ステマ」が認知された発端の「食べログ」事件

最初に「ステマ」というキーワードが広がった原因は、
食べログ」の事件

2012年1月に月間3000万人以上が利用する
ランキングサービス「食べログ」に、
一般消費者を装って
そこを登録されている飲食店にとって
都合が良い「高評価をつける
という専門の業者が39社もあることが、
「食べログ」運営会社より発表されました。

出典:
「人の心を操作するブラックマーケティング」(総合法令出版社)

この事件をきっかけに、
次から次へとステマが行われている事実が発覚しました。

例えば、

バイク王
はちま起稿
ヤフー知恵袋、教えて!goo、OKWebなどのQ&Aサイト
有名人ブログ
楽天のレビュー
アマゾンのレビュー
ネット掲示版
ランキングサイト

3)ステマの驚くべき実態

情報があふれかえる時代になり、
人は無意識に「広告」をスルーするようになりました。

広告はたくさんの情報の中で、
優先順位が低いからです。

あなたも一般の広告を見ても一瞬で無視を決めて
別情報に目が移動しているのではないでしょうか。

ところが、ニュースやお役立ち情報、
ランキングなどの場合は違うはずです。

一般の広告と比べると
注意して見てしまうのではないでしょうか。

企業はこのような傾向を把握しているため、
どう広告に見せない広告を出そうか
ということに注力するわけです。

つまりこれがステマを行う始まりです。

最初はタイトルをニュースや体験談、
うんちく情報のような内容にします。

内容が実際にタイトル通りのものであれば、
読者に損はないどころか、
新たな情報を得られたことに感謝するかもしれません。

そして、そこから関連の
商品・サービスへの申し込み
につなげていくのが初期段階のステマです。

ステマがどこまで広まっているかといえば、
ほぼお金が動くところ全てといって良いでしょう!

既に挙げたQ&Aサイトでは、
自分で「お勧めはありますか?」と質問して
別アカウントを利用して
自分で自分のサービスを紹介して
「これがお勧めです!」
とホームページにリンクを貼る行為。

ネット掲示版でも、第3者の書き込みを装って
自社サービスの宣伝を行うことがよく行われていました。

今では効果が低くなったという理由で
下火になりましが、
今でも行われていると思ってください。

有名人ブログでは、
以前「ペニーオークション」を好意的に紹介して、
紹介料をもらっていたという問題が発覚しましたが、
有名人は影響力が大きいので、
同様のケースはよくあると思って良いでしょう。

ランキングサイトでは、
人気順
と書かれてあっても実際は運営者が
売りたい順
になっているケースが多いものです。

特にアフィリエイトサイト
(サイト運営者が商品販売者から
販売数に応じて紹介料をもらうシステム)
では、商品によって利益が違うため、
利益が多い順になっていることもよくあります。

もしあなたがある商品の評判を調べたい場合、
検索エンジンで
「商品名 口コミ」とか
「商品名 評判」で検索することでしょう。

ところが、場合によっては
そこで表示されるサイトのほとんどが、
その商品の販売会社か
アフィリエイターが運営しているサイトのことがあります。

彼らはそれを販売したい立場ですから、
基本的には好意的な口コミや評判だけを掲載するのです。

これらのサイトをいくら見ても
なかなか真実の情報にたどりつかない可能性が高いのです。

なかなかモノが売れない時代。

業者は消費者の気持ちを先回りして対策を打っています。

あなたの考え、あなたの行動は
すべて読まれていると思ってください。

あなたは、それを前提として対策を打つ必要があるのです。