4)情報漏洩:乗っ取りと5)IDの譲渡と6)覗見

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4,アカウントが他人に乗っ取られないよう
パスワード管理の3箇条を守ろう

アカウントが他人に乗っ取られるケースが頻繁に起こっています。

大抵はハッキングのプロの仕業です。

ハッキングのプロの場合は、個人情報を盗むか、
広く宣伝メールを送るのが目的。

特定の個人を狙ったものではないので、
多くの場合パスワードを変えるなどの処置をすれば元に戻ります。

しかし言うまでもありませんが、
盗まれた個人情報はどこでどのように使用されるかはわかりません。

予防するには、あらゆるセキュリティ対策を行う必要があります。

ただすべてのセキュリティを最高度に設定すると、
今度は通信が不自由になるという問題が起こりえます。

最も現実的な方法は、パスワードの設定。

これを、次の3点(パスワード管理の3箇条)を
しっかり行えばリスクを大きく軽減できます。

・その媒体独自のものにする (使い回しをしない

・数字とローマ字を組み合わせて8文字以上にするなど、
容易に推測されないものにする

頻繁に変える(最低3か月に1回)

5,友人のアカウントが
他人に譲渡・貸与されるリスクがある!

通常は友人としてつながっている人のことを信用して、
「その人にだったら見られて良い」と思って投稿します。

しかし、時にはそのアカウントが他人に譲渡されたり、
貸与されたりするケースがあります。

フェイスブックの規約では、アカウントの「譲渡」は
禁止されていますので譲渡されれば規約違反。

フェイスブックは実名登録が原則なため、個人情報の宝庫。

有料で売買するケースもあります。

例えば、仮名でフェイスブック登録をして、
多くの人に友達申請をして、友人を増やす。

若くて綺麗な女性のアイコンがついていれば、
多くの人は申請を許可して友達になります。

友達が多いアカウントであればリストを欲しい業者が高く買うでしょう。

以上のように「譲渡」は規約違反ですが、
「貸与」については触れられていません。

「貸与」は禁止にするのはむずかしいでしょう。

なぜなら、本人が何らかの事情で投稿できないときに、
身近な人に投稿を依頼することがあるからです。

緊急の用事のときに、それが全くできないと不便であるのも事実です。

だから、他人が本人に代わってログインして、
投稿したり、中身を閲覧したりすることは、
規約にも法律にも違反していないのです。

「譲渡」にしろ「貸与」にしろ、
それを一度行われてしまったら譲渡者や借りた人間が
自由に見ることができるので、
友達だけの「限定公開」が意味をなさなくなります。

それがイヤなら、友達にアカウントを
他人に貸すようなことをしないことを
約束させなくてはなりませんが、
これは現実的とは言えないでしょう。

6,あなたのスマホを
誰かにのぞかれていませんか?

あなたのPCや携帯電話が他人に見られるリスクがあります。

これはよほど管理を厳しくしていないと、
身近なものであれば簡単にできることです。

誰でも寝ているときやお風呂に入っているときは、
スマホは家族であれば見られる状態にあるはずです。

大抵はログインしたままの状態だから、
ただそれを見るだけで良いわけです。

ログインしていなくても、一緒に生活しているものにとって
パスワードはだいたい推測できます。

これを防ぐためには、閲覧のためにパスワード又は
指紋の認証を必要とすることが有効です。

特に指紋認証をお勧めします。

ベッキーの不倫騒ぎのとき、
ラインでの会話がスクリーンショットで公開されました。

そのため単なる不倫騒動ではなく、
携帯やSNSアカウントの管理の問題にまで話が発展しました。

あのラインの会話の画像が流出した原因は
明らかに何者かがベッキーか相手のアカウントにログインして、
画面をスクリーンショットしたはずです。

この問題が起こったときは、
クローンアイフォン“という、
持ち主と全く同じ画面を
みることができる端末を容易に作成できました。

この事件をきっかけに簡単には作成できなくなりましたが、
抜け道はいくらでもあると思って良いでしょう。

また、仮に見られてまずい投稿を全くしていないとしても、
過去に閲覧したサイトや検索ワードなどで、
まずいものがないでしょうか?

その閲覧履歴を身近な人に見られたくないでしょうし、
公開されたくないと思うのが自然なことでしょう。

だから、
「限られた信用できる者に対してしか投稿していない」とか、
「パスワードは万全だ」などと思って
安心していてはいけないということです。

誰でも常に緊張して生きていられるわけではありません。

眠いとき、リラックスしたとき、何かに夢中になったとき、
体調が悪いとき、酔ったとき、事故にあったときなど、
スマホに関わっていられない場面はいくらでもあり得ます。

そういうときに閲覧履歴を覗かれる可能性が高まります。