4)他人の文章を安易に拝借すると著作権侵害!

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著作権とは
言語、
音楽、
絵画、
建築、
図形、
映画、
写真、
コンピュータプログラム
などの表現形式によって
著作物を創作したことにより
著作者に発生する権利です。

著作物の公正な利用と著作者の保護との
調和を図るために設定されました。

知的所有権のひとつであり、
インターネットの普及の影響を
最も受けている分野であるともいえます。

特許権や商標権にならぶ
知的財産権の一つとして位置づけられています。

著作権は、
創作すると同時に発生します(無方式主義)が、
意匠権・商標権は国に申請し、
一定の手続により発生します。

基本的にWeb上に出ている、
文章やマーク、デザインなどは
勝手に使用してはいけないもの。

「ちょっとぐらいいいや」とか
「どうせばれないだろう」と借用すると、
後々大きな問題に発展する場合があります。

中には、
権利を侵害されているのを知っていながら
長い間泳がしておいて
訴訟金額を多額にすることができるようになってから
訴えるケースすらあります。

文章に関して間違えやすいのが、
少しでも変えれば良いなどと思うこと。

或いは、「引用」とさえ書けば良いと思うこと。

どちらもダメです。

基本的には書いている内容は同じであっても、
完全に違う文章でなくてはなりません。

文章の語尾や修飾語の順番を変えるぐらいでは
別の文章とは認められません。

「引用」と書いてコピペする場合は、
オリジナルの文章が主で、
引用が従でなくてはならないし、
どこからどこまでが引用かを明記し
出展を明らかにする必要もあります。

著作権には、音楽やソフトウェアなど、
さまざまな種類があります。

それぞれの著作権関連情報については、
各関係団体のウェブサイトで
注意喚起などを行っていますので、
是非一度確認しておくようにしてください。

●おもな関係団体のウェブサイト
・著作権情報センター(http://www.cric.or.jp/
・日本音楽著作権協会(http://www.jasrac.or.jp/
・コンピュータソフトウェア著作権協会(http://www2.accsjp.or.jp/

事例:
著作権判例集が「著作権侵害」の疑い。
改訂前の著者が、改訂後に自身の文章が
そのまま掲載されていることに対して
著作権侵害を理由に出版差し止め請求を起こしました。

結果、裁判所から差し止めを命じる決定がなされました。

京都府警察において、
週刊漫画雑誌の誌面をデジタル化して、
インターネット利用者に無料公開していた
被疑者6人が著作権法違反で検挙された。

●商標権
商標権とは、「商標法」によって定められた、
商標の使用をする者に与えられる
日本国内での独占的な使用権のことです。

●意匠権
意匠権(いしょうけん)とは、
新規性と創作性があり、
美感を起こさせる外観を有する物品の
形状・模様・色彩のデザインの
創作についての権利をいいます。