第2章:リスク1(前半)詐欺

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Webのリスクの中でも、
詐欺は非常に重大な結果を招くことがあるため
最も重要なリスクの1つです。

(便宜上、詐欺という用語を使いますが、
必ずしも刑法上の詐欺罪が成立するとは限りませんし、
民法上詐欺取消が認められるとは限りません。
その意味でも被害者にならないようにする必要があります。)

サイバー犯罪に関する相談件数は年々増えています

最も多いのが
詐欺・悪質商法に関する相談」で、
全体の半分ぐらいを占めます。
2番目に多いのが、
「迷惑メールに関する相談」、
3番目が
名誉毀損・誹謗中傷等に関する相談」です。

Web上の詐欺は、
近年はその手口も巧妙になってきています。

一度騙されてしまうということは、
即被害者になり、
騙しとられた情報や
お金が戻ってくることはあまり期待できません

以下をしっかり読んで、
絶対に騙されないようにしましょう!!

Web上の詐欺には、
フィッシング詐欺、
サクラサイト詐欺、
ワンクリック詐欺、
ネット通販・ネットオークション詐欺、
身代金請求ウィルス、
架空請求、訴訟詐欺、
オンラインバンク詐欺、
偽サイト詐欺などが挙げられます。

それぞれの事例と注意点をあげます。

犯罪は犯される(被害者となる)リスクと
不本意にも犯してしまうリスクがありますが、
詐欺に関しては,本テキスト利用者が
意図的に行うことはないと思いますので,
「犯される(被者となる)」リスクだけを扱います。

<目次>
1) フィッシング詐欺で銀行残高ゼロ!サクラサイト詐欺
2) タレントから直メールなんて来ない!(サクラサイト詐欺)
3) そのワンクリックが命取りになる!(ワンクリック詐欺)
4) 通販で買った商品が届かない!(ネット通販・ネットオークション詐欺)
5) 画面に“脅し”が出てもあわてない!(身代金請求ウィルス)
6) 「架空請求」に返事をしてはいけない!訴訟詐欺
7) 4800円の儲けで320万円の支払い!(不当請求)
8) 「銀行からのメール」で不正送金される!(ネットバンキング詐欺)
9) 「超お買い得!」と喜んだら偽サイト詐欺
10)こんなメールは絶対に開くな!