身代金請求ウィルスと架空請求

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5)画面に“脅し”が出てもあわてない!
(身代金請求ウィルス)

身代金請求ウィルスとは、
ランサムウェア(身代金要求ソフト)と呼ばれ、
パソコンやスマホそのものを操作不能にしたり、
文書や写真、動画を暗号化して開けなくしたりして
復旧と引き換えに金銭を要求する詐欺のこと。
最近、急増している。

海外の事例を紹介します。

Sは情報を収集するためにウェブサイトにアクセスすると、
コンピュータはロックされ、
スクリーンにメッセージが表示されました。

連邦法に違反したため、
罰則金300ドルをMoneyPakカードで支払えば
コンピュータの解除コードを入手できるという
FBIからと推測されるメッセージが
スクリーンに表示されました。

彼女がアクセスしたウェブサイトはウィルスに感染していて、
ウェブサイトを閲覧したときに、
コンピュータに感染してしまったのです。

SはIT部門の同僚に電話をしたがつながらず、
混乱した彼女は、MoneyPakカードを購入しました。

他のプログラムにアクセスできなかったが、
ランサムウェアに感染したスクリーンで
MoneyPakアイコンに支払コードを入力することはできました。

もちろん、金銭回収を行う犯罪組織に
支払コードが転送されました。

その後、犯罪組織から解除コードが送られてくることはなく
彼女のコンピュータはロックされたまま
プログラムにもアクセスすることができませんでした。

被害にあわないようにするには、次のことに注意しましょう。

<対策>

・OSやソフトの脆弱性を修正する

セキュリティソフトを最新にして使う

こまめにバックアップする
(万一感染しても大切なファイルを失わないようにするため)

・万一、感染して金銭や個人情報を要求されても、
簡単に従う事なくセキュリティソフトのサポートなどの
専門家に速やかに相談する

6)「架空請求」に返事をしてはいけない!

架空請求詐欺とは、実際には利用したことのない
架空のサービス利用料金を請求するなどして、
金銭をだまし取ろうとする詐欺の手口のこと。

被害事例を紹介します。

・携帯電話に、
「総合情報サイトの退会手続きがとられておらず、
登録料・延滞料金が発生している。
未払いで放置すると、身元調査の上、
自宅、職場への回収に着手する。
至急連絡するように」
とのメールが届いたが、
サイトを利用した覚えは全くありません。

・「訴訟履歴がマイナンバーに登録されます」
という内容の不審なメールが届きました。

サイトに関することのようですが、身に覚えがありません。

・何かの未払い料金を請求するメールが届き、
コンビニでプリペイド型電子マネーを購入して支払ったところ、
さらに次々と請求メールが来ます。

これまでに2万5000円支払ったが、
さらに10万円払えと書かれています。

・スマートフォンに
「電子消費者契約法違反なので至急連絡ください」
という内容のメールが来ました。

心当たりはありません。

(引用:国民生活センター:
http://www.kokusen.go.jp/soudan_topics/data/kakuseikyu.html

被害にあわないようにするには、次のことに注意しましょう。

<対策>

・請求に心当りが無ければ、無視する
連絡を取ったり、支払ったりしない

・知人以外からのメールを受けとる可能性を減らすために、
迷惑メールの受信拒否をして、
推測しにくいメールアドレスに設定・変更する